快挙!世界累計出荷3000万本突破
2025年4月28日、フロム・ソフトウェアは『ELDEN RING(エルデンリング)』の世界累計出荷本数が3000万本を突破したことを発表しました。2022年2月の発売から約3年でこの記録を達成したことは、ゲーム業界においてもまさに快挙と言えるでしょう。
エルデンリングの販売成長の歩みは目覚ましいものでした。発売からわずか3週間で1200万本を突破し、2024年6月には2500万本に到達。そこからわずか1年足らずで500万本を追加し、ついに3000万本という大台に乗りました。特にDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」も発売からわずか3日間で500万本を売り上げるなど、そのブランド力を如実に示しています。
数々の栄誉と評価
エルデンリングは単に売れただけではなく、世界の主要4大ゲームアワードすべてで「Game of The Year」を獲得するという栄誉に輝きました。いわゆる4大GOTYと呼ばれるものです。この偉業は『スカイリム』や『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』に続く3タイトル目という歴史的快挙です。その後、2023年に発売された『バルダーズ・ゲート3』も同様の成果を達成し、史上4タイトルしか存在しない偉業の一角を担うゲームとなりました。
また、Steamでは76万件以上のユーザーレビューが寄せられ、そのうち92%が「非常に好評」という高評価を与えています。
3000万本は和サードの歴代最高の成績
日本のゲームにおいて任天堂以外のゲーム(和サード)のなかで、エルデンリングは最大の売り上げを達成しています。
つまりプレステの和ゲーの中では歴代1位を達成しているということです。
規模感としては初代ポケモンやゼルダブレワイなどと同格の売り上げであり、とんでもない人気を博していることは間違いありません。
一般的にエルデンリングは、高難易度であり、ハードコアな内容であることから、完全なゲーマー向けのタイトルとして認識されています。
そんなゲームが3000万本を超えるというのは、信じられない快挙ですね。
エルデンリングの魅力を解き明かす
1. 広大で自由度の高いオープンワールド
エルデンリングの最大の魅力の一つは、「狭間の地」と呼ばれる広大なオープンワールドです。プレイヤーは広大なフィールドを馬(霊馬トレント)に乗って自由に探索することができ、日々変化する天候や時間帯によってさまざまな景観を楽しむことができます。
従来のフロム・ソフトウェア作品では決められたルートへの進行することが多かったのに対し、エルデンリングでは自分のペースで好きな方向へ進むことができます。目の前に強大な敵が立ちはだかっても、一度引き返して別の道を探索したり、レベルを上げて再挑戦したりと、プレイヤー自身が冒険のルートを決めることができるのです。
2. 奥深い世界観とストーリー
物語は「エルデンリング」という神秘的な力の源が砕け散り、それによって世界が混沌に陥るところから始まります。プレイヤーは「褪せ人」と呼ばれる存在として、この世界の王となるべく冒険に出ます。
物語は直接的に語られるのではなく、環境やアイテムの説明文、NPCとの会話を通じて少しずつ明らかになっていきます。この「環境ストーリーテリング」と呼ばれる手法は、探索意欲をさらに掻き立て、プレイヤー自身が物語を紡いでいく喜びを与えてくれます。
3. 挑戦と達成感のバランス
フロム・ソフトウェアのゲームといえば、その高い難易度が特徴ですが、エルデンリングではオープンワールド化によって新たなバランスが生まれました。強大なボスに敗北しても、別の場所で経験を積んでから再挑戦することができるため、以前の作品よりも挫折感が少なく、より多くのプレイヤーが楽しめるようになっています。
それでいて、ボスを倒した時の達成感は健在です。何度も挑戦して戦略を練り、ついに勝利した瞬間の喜びは何物にも代えがたいものがあります。この「挑戦→失敗→学習→成長→成功」というループは、エルデンリングの核心的な魅力であり、3000万人以上のプレイヤーを虜にした理由の一つでしょう。
エルデンリングの未来
エルデンリングの成功はこれからも続きそうです。2025年5月30日には、協力型サバイバルアクションとなる新作『ELDEN RING NIGHTREIGN(エルデンリング ナイトレイン)』の発売が予定されており、さらにNintendo Switch 2向けに『エルデンリング Tarnished Edition』も2025年内に発売予定です。
3000万本というマイルストーンは通過点に過ぎず、日本発の「エルデンリング旋風」は世界中でますます勢いを増していくことでしょう。売り上げに関してはおそらく4000万本を突破することも射程圏内でしょうし、今後の躍進も注目ですね。
おわりに
エルデンリングの3000万本突破という偉業は、フロム・ソフトウェアが長年にわたって築き上げてきた信頼と技術の結晶です。難易度の高さでコアなファンに支持されてきた同社のゲームが、オープンワールド化によってさらに広い層に受け入れられたことは、ゲーム開発における一つの成功モデルと言えるでしょう。
私たちプレイヤーは、このような素晴らしいゲームを体験できる幸運に感謝しつつ、これからも「狭間の地」での冒険を楽しんでいきたいものです。そして、フロム・ソフトウェアの次なる挑戦にも大いに期待しましょう。